169 2019.02.05 鷹取山(139m) 久家(L)、鈴木、門馬、佐々木、山口、木村
予報に反して曇り空で終日寒かった。海の展望は冴えなかったが、クライミングを見られたので好しとしよう。

鷹取山山行

天 候: 曇り

コース: 神武寺駅1030--老人ホーム横1050--神武寺山門1110--最初の鉄塔1135--鷹取山広場11561232--鷹取山山頂12371249--展望広場1255--磨崖仏13081315--追浜駅1350

 

概 要: 

立春も過ぎ前日は気温が17℃まで上がる春模様、しかし当日は寒さが戻り、予報に反して一日どんよりとして寒かった。 鷹取山への途中には巨大な岩や奇岩が多く、ここが湘南妙義と言われるのがよくわかった。圧巻は頂上付近の岩切場跡を活用して行うロッククライミングだ。垂直に切り立つ高さ20mもあろうと思われる岩壁がいくつかあり、中高齢者と思しきクライマーが女性も含め楽しんでいる。ここがロッククライミングのメッカであるといわれるのも納得できた。

期待した鷹取山からの眺めは晴れてれば遠く日光、筑波、富士、箱根が望めるというが残念にも見えなかった。しかし横浜港や横須賀港、追浜の工業地帯や逗子市、横須賀市の町が一望でき、かつ鷹取山の凝灰岩で覆われた様子や石切り場跡の全景を真下に見ることができた。

         

10:00

集合時間になっても神武寺駅改札口には門馬・佐々木両名がいない。二人は同じコースだから多分一緒だろうと気楽に待つ。逆にお孫さんの風邪ひき面倒で前日には一旦不参加宣言した鈴木さんがお孫さんの回復で参加できたのは良かった。

待つ間、久しぶりに乗った京急の四方山話に花が咲く。ITの進化が最も遅れてるが駅員の行動態度はすばらしいとか、改札口横の売店を覗いたら駅員さんが売り子さん兼任だったりとか、京急の電車の車体が剥げて錆が気になるとか話は尽きない。せめて神武寺駅なのだから神武寺の解説看板くらいあっても良かろうにと思った。

1025に二人が登場、ネット情報で電車に乗ったが別方向に行ってしまったとのこと、電車のダイヤ乱れと行先未確認が重なっての原因だったようだ。

10:30

   6人は歩き出したが昨日とは打って変わっての寒さに厚着のままだ。大通りを5分程歩き、右に曲がって大きな逗子中学の校庭に沿って進む。校庭には何本かの夏ミカンがたわわに成っているのが見える。盗られずに実らせている学校の品位が感じられて気持ちが良い。中学全国駅伝大会参加の横断幕も貼られていて、凄さを感じさせてくれた。   しばらくすると大きな老人ホームが右側に現れた。こんな静かな環境で余生を送れるのはいいなと思いつつホームの横の細い道を進んでいった。

11:00

   東逗子駅から神武寺に向かう参道を表参道と呼ぶのに対し神武寺駅からは裏参道という。ふぞろいに並んだ石階段やまわりの岩肌には苔が生えていて神武寺の周囲は鷹取山と同様、凝灰岩の岩場で囲まれ、岩肌の露出した日陰には、独特な植物が生育し、この辺りは岩隙植物群落と呼ばれているそうだ。緑がかった岩肌に落ち着きと静けさが感じられる

表参道と裏参道の合流点から少し進むと神武寺の山門が見え始めた。山門の解説板を読むと神武寺は天台宗で全山が凝灰岩からなる山岳信仰の霊場、鎌倉幕府の信仰が厚く、頼朝が政子の安産祈願、実朝が病気御礼に参拝したと「吾妻鏡」に記載されていると書かれていた。

境内を進むと岩壁の上に鐘楼があった。安政6年(1859)に建てられたもので、神武寺の鐘は、三浦半島八景のひとつに数えられていて梵鐘は第二次世界大戦で供出され、現在の鐘は昭和25年に鋳られたものと記されていた。
 さらに階段を上がると薬師堂があり、1594年建立で室町時代末期の建築様式。本尊の薬師三尊像は秘仏で、正式の開帳は33年に一度、毎年12月13日の煤払いの日の午前中にも開扉されるという。そばにはホルト(別名、なんじゃもんじゃ)の大樹が柵に囲われてそびえ立っていた。高さ20m、樹齢400年ともいわれている。

薬師堂の左側から鷹取山へ向かう急勾配の道は明治時代の初めまでは女人禁制で、山伏、修験者の荒修業の道場とあった。石段はどれも角が取れて丸みがあり、途中鎖場もあって、なかなか変化に富んでいる。岩場が多く、根が浅いせいだろうか、最近の大風で根こそぎ倒れている大木も目についた。

 12:00

   ちょうど正午近くに鷹取山到着、ここでまず目に飛び込んできたのは高さ20m、横幅10mもあろう岩壁をロッククライミングに興ずる数人のグループだ。第一印象は若くない、中高年のオジサン、オバサンたちがワイワイ言いながら楽しんでいるではないか。若者のボルタリングのイメージとは異種のものと察した。ここでのクライミングの条件は @公認指導員がつく A参加者は鷹取山安全登山協議会への登録 B実施日の届け出 と大きな看板に書かれていた。しばし見学してから昼食に向った。

最高峰の頂上は階段をのぼった展望台の下だが山頂広場で昼食となった。すると近所の幼稚園児たちか、30人ほどの団体でやってきて広場内を走り出した。落ち着いて食事もできないほど動き回る、小さい頃からあんな岩登りを見てると皆なすばしこくなるんだなと思ったりもした。

 12:30

   気はまだ雲が厚くどんよりしていて標高139mの展望台からの眺めは期待しないで上がってみた。遠方は予想通り望めなかったが意外にも近くの横浜港、横須賀港、江の島、追浜の工業地帯や、眼前には鷹取山の凝灰岩でできている石切り場の跡等が一望できてうれしかった。

13:00

   山頂広場から15分も歩くと目の前に磨崖仏が現れた。これは岩壁を利用して彫られた大きな弥勒菩薩で、地元逗子市在住の彫刻家によって、昭和40年頃にに作られたという。左ほおに大きな傷があったのが気になった。心無いクライマーの悪戯なのだろうか。ハーケンの跡がないのがせめてもの救い。下山は雨も降りだす気配だったので一路追浜駅を目指して歩いた。

  追浜駅に到着1350。本日の反省会は横浜でしようと1400の京急に乗り込む。横浜の駅ビル5階の蕎麦屋で今回の山行の無事盛会を祝して乾杯。これから3月の安曇野、4月の要害山と山行は続いていく。

 

【参考】

凝灰岩とは・・・・火山灰が堆積して固まってできた岩石のこと。 組成が疎く吸気性や吸水性が高くて加工しやすい反面、他の岩石に比較して軽量、粘着性に乏しく風化、劣化しやすいのが特徴である。

 

参加メンバーのひとことコメント 

(久家リーダー)

鷹取山は岩のゲレンデ(ロッククライミングの練習場)のメッカ、天気が悪く、眺望が効かなかったのが残念。帰り道山口百恵の横須賀ストーリーを思い出し口ずさんでいた。

(門馬)

 集合時間に遅れて申し訳なかった。単純にネットを信じたのがいけなかった。乗る電車の時間だけでなく、行先確認も必要と反省した。今回の山行では磨崖仏が心に残った。

(佐々木)

鷹取山を知らない人はいないと言われ恥ずかしかったが、ロッククライミングのメッカであることが充分に認識できた。

(木村)

 ここのような石切り場が房総にもあるが良いところだ。ここは低山でも眺めが良い。短いコースながら密度も高い。横須賀のハイキングコースに市民もうれしいに違いない。

(鈴木)

 今日は来れないと思ったが孫が元気になれて良かった。近くにこんなゲレンデ(ロッククライミング練習場)があると知っていたら、もう少し若ければやっていたかも知れない。

(山口)

現役の頃、研修担当で何度も三浦の保養所に来たが、近くにこんな面白い山があるなんて知らなかった。東京オリンピックでのスポーツクライミングを楽しみにしよう。 

                                          (文責 山口)