165 2018.8.21〜23 岩木山(1,625m)と八幡平(1,613m) 木村(L)、鈴木、門馬、山口
濃霧と小雨の中を強風に煽られ登頂した岩木山は展望ゼロ。翌日は快晴となり、鏡沼・八幡沼・高層湿原・源太森を巡り八幡平の素晴らしさを堪能した。

8月21日(火)第一日目 弘前市内見学

東北新幹線はやぶさ7号に大宮駅から山口、木村、鈴木が乗車し、始発から乗車の門馬さんと合流した。二泊三日の東北の山山行の始まりだ。

東北の田園地帯を素早く走り抜け、定刻通り1153分新青森駅に到着した。すぐに奥羽本線のホームに移動し、大館行き1203分の列車に乗る。弘前駅に1239分到着した。

天気は晴れ。暑い。

先ず、ザックなどの荷物を預けに今晩の宿、弘前駅前ホテルに向かった。小規模でアットホームな感じで応対もよい。すぐに客室が使えて各自の部屋に荷物が置けた。

お腹も空いて昼食場所を探す。弘前駅前なのに飲み屋ばかりで、仕方なくチェーン店の庄やでランチを済ませた。

土手町循環100円バスで本日の目的地、弘前公園に向かった。市役所前で降りると、急に雨が降ってきた。まさかのにわか雨。進んだ先の追手門入り口に観光用の傘が用意されてあり、使わせてもらった。弘前城の史跡、桜の名所は有名だが、夏の時期は人も少なめだ。天守は石垣修理のため曳家中だが、ここから津軽富士の岩木山が望めた。

この後、津軽藩ねぷた村に行った。展示館で実物大のねぷた(ねぶたとは方言の違い)を見た。紙で出来ているとは思えない迫力があった。それぞれの作者(絵師)の展示コーナーもあり、顔の表情や色使いの違いに興味深く見入った。

変わりこまの実演コーナーや津軽三味線の生演奏も楽しんだ。

再び、循環バスに乗り弘前バスターミナルに向かった。ターミナルの案内所で明日の岩木山往復切符2,500円を購入した。明日の朝昼用の食料もイトーヨーカドーで購入した。

一旦ホテルに戻り宿泊手続きをした。予約時の5,400円よりも更に安い4,860円、朝食ありだったが、朝食なしと電話で伝えたので500円安くなったと思われる。夕食は居酒屋のわたみで食べたが最悪の料理だった。

いよいよ明日は岩木山に登るが、今日のような急な雨もあり天候が心配だ。

弘前駅前ホテルのシングルルームは、十分な広さで料金も安く満足だったが、アラームセットの設備がなく不便を感じた。

(記 鈴木)

8月22日(水)第2日目 岩木山山行

 各自部屋で前日に購入しておいた朝食を済ませて弘前駅前ホテルのロビーに630集合。

部屋に目覚まし時計が無かったので各自気を使ったようだ。出発時に女将よりジュースをご馳走になる。朝のテレビの天気予報では8時から13時まで雨なので天気が気になる。

 弘前バスターミナルから710発の弘南バス(往復2500円)に乗る。岳温泉に着く前から雨となり岳温泉からのシャトルバス内でレインコート、ザックカバーを装着する。

 900リフト(割引で往復500円)に乗る。風雨が強く帰りの運行も心配なため係員に確認したところ20mを超える強風で止まることもあるが現時点では大丈夫そうとのこと。912リフトを降りる(とりのうみふんかこう)。リフトは約10分だが結構長く感じた。

いよいよ岩木山への登山の開始だ。強風と濃霧のため木村リーダーの判断で鳥海山への登山は早々に中止を決める。途中に避難小屋の鳳鳴ヒュッテがある。鳳鳴高校の生徒が遭難しその後建てられたため鳳鳴の名が付けられたらしい。間もなく岩場となり雨で視界不良の上眼鏡が曇り、濡れた岩の足元が滑り強風で身体が飛ばされそうになる。

1010何とか山頂に到達した。三角岩の中に鐘が吊るされたモニュメントが目に付く。

晴れていれば山頂からの展望は素晴らしく、東北の山々や日本海、条件が良ければ北海道まで見渡せるらしい。三角点を確認し、やがて岩木山神社奥の院に到達。ここで足を滑らせてお賽銭箱を倒した人(誰とは言いません)がいた。小さいながら立派なお堂である。

帰りのバスの時間も気になるので早々に下山を開始する。とりのうみふんかこうから八合目までの下りにはリフトを使わない計画もあったが悪天候のためリフトを使うことにする。1110リフト駅に到着。風は強いがリフトは運行されていた。リフトからは左右の熊笹、足元のツワブキ等は見えるが10m先はガスで何も見えず幻想的であった。1150発のシャトルバスまでは十分な余裕がありレストハウスで身支度を整えられた。今回の岩木山登山は悪天候であったが他に数組の登山客があり、中高年の男性二人組、若いアベック、中高年の単独行の男性および女性などに出会った。単独行の女性は元気でお喋り好きなようで200名山を目指している(踏破した?)とかで専ら木村リーダーがお相手をしていた。

1220岳温泉のバス停にいたおばさんが近くの商店のトウモロコシが美味しいとの話から木村さん、鈴木さんが購入、山口さん、門馬がご相伴になる。間もなくバスが来て車内で前日購入の昼食を取る。約1時間後に弘前バスターミナルに戻り、1355発のバス・ヨーデル号に乗り換えて1603に盛岡駅に到着する。ホテルに入る前に明日の朝食(8時開店のコーヒー店)を見つけ、昼食をスーパーで購入。ホテルに荷物を預けて夕食に向かう。前日は居酒屋だったので本日はハンバーグ・ステーキ店を選ぶ(美味でした)。

本日の山行は悪天候で山頂からの展望がなく、途中に高山植物も咲いてはいたようだが雨と強風で鑑賞している余裕もなく、このような日の山行はどのような意義があるのだろうかという話題があったが、結局は「達成感」だろうということで収まった。

ホテルは近代的な感じであったが昨日と同様に目覚まし時計がなく、フェイスタオルもなかった。明日はホテルロビーに715集合を確認して別れた。        門馬記

823日(木)第3日目 八幡平山行

天 候:晴れ

コース:盛岡駅910―(自然散策バス)―八幡平頂上BS11051120―(50)―八幡平頂上12101215―(15)―陵雲荘(昼食)12301255―(30)―源太分れ―(10)―源太森13351345―(10)―源太分れ―(50)―八幡平頂上BS14451520=(自然散策バス)=盛岡1725

   盛岡1750=(はやぶさ32号)=大宮1938=東京2004

概 要:3日目だが全員元気だ。ホテルが新しく気持ちが良かったし、昨日は早く部屋に戻って休養もばっちり取れたせいだろう。ホテルはトイレの操作もリモコンという最新設備なのに不思議な疑問も残った。部屋にはフェイスタオルがない、バスタブ・洗面所に溢れ防止の排水口がない、目覚まし装置がない、風呂のお湯がぬるい。フロントに電話したら目覚まし時計は貸してくれた。これが時代の流れなのかはわからない。

    初日に弘前公園から岩木山が遠望できたように今日はどこにいても岩手山がよく見えた。あたかも岩手県民を見守っているようだ。私の知る岩手県人が皆実直なのもあの山の懐の深さからくるのではないかとも思えた。今日は好天気。気温は関東を超えて猛暑となった。八幡平の花々は6月に一斉に咲き、今は実や種を付けている植物が多かった。今度は5〜6月頃に来て温泉郷に泊まり、鏡沼の「ドラゴンの目」や湿原のお花畑を眺められたらと思っている。

715 食事をせずにホテルのロビーに集合。ロビーは髪の毛を結んだ中学生と思われるシンクロ(今年からアーティスティックススイミングと改称)の選手たちでごったがえしていた。大会があるという。彼女たちから若さと元気をもらって我々も出発。まずは昨日下見していた盛岡駅の大型ロッカーへ、4人分の手荷物を預ける。ここは忘れもしない2年前のロッカー事件の現場だ。領収書をかざして開けるあの忌まわしいロッカーは今はなくなっていた。被害者?が何人も出たのだろう。

    次はお昼の弁当買い出し、これも構内のコンビニで予定通りゲット、それからこれも当たりを付けていた駅前の喫茶店でモーニングサービスをゆっくりと食べた。鈴木さんがその間に代表してこれから乗るバスのチケットをバス案内所で購入してくれた。

    盛岡駅⇔八幡平 往復2,600円 (前日売りも往復割引もないことに疑問)

900 9:10発の自然散策バスに乗り込む。乗客は8人程度、シーズンオフとはこんなものかと思っていたら中間のさくら公園を越えると温泉郷があり、ホテル前からグループ連れが続々と乗り出し、終点時には7割方座席が埋まってしまった。八幡平とは頂上近くまでバスで行けるので温泉客でも軽装で歩けるのだ。  

    バスのトイレ休憩時に八幡平のツアーガイドさんから「八幡平散策には私たちが無料でガイドさせていただきます。ぜひご用命ください。」と案内があった。陽に焼けた健康そうな高齢者でここでもボランティアの皆さんが頑張っている。「65歳過ぎたら社会への恩返し」の言葉が頭をよぎる。

    車内で木村リーダーから久家さんからのプレゼントが紹介された。八幡平の見どころ資料でさらに蘊蓄を高めることができた。

1100 予定より10分遅れの1105に終点八幡平頂上BSに到着、ここの標高が1540m、頂上は1613mだからその差73m。そこまでの歩行距離が約1km、行程の傾斜がいかに緩いかがわかる。バスから降りると外は暑い、しかし爽やかな風で気持ちが良い。

ガイドさんたちの大きな声が響く。「1230のバスで帰る人はこちらのコースです。」「2時間半の一周コースはこちらです。」我々は2時間半コースに入り、ガイドさんの指導下、早速準備体操から始まった。我々のコースは15人ほどで担当ガイドは80歳前後の元気のよいお爺さん、まだまだ歯切れも良く、遊歩道の左右にある高原植物の解説を主体に説明をしてくれた。

頂上BSは岩手県、秋田県の県境にあり岩手県から秋田県に入る形で歩き出した。オオシラビソの樹林帯のなかに何本も白くなった枯れ木が目につく。これは病気や虫が原因ではなく雪の重み、西風の強風に耐えかねて枯れていくという。たしかに元気なオオシラビソもよく見ると西側の枝が折られて少なくなっているのがわかる。

やがて右手に鏡沼が現れる、ドラゴンアイで有名になった沼だとガイドさんから写真を見せられる。他の沼では起こらない5月末から6月上旬の自然の雪解け現象だ。写真は斜めから撮られているがぜひドローンで真上からも見てみたいと思った。

1200 1210頂上BSから歩き出して50分で八幡平頂上に着いた。植物の説明を聞きながらゆっくり進んできたので頂上という意識もない。制約された時間の中で慌てて記念写真を撮り、展望台に上って遠くの山々を眺めたかったがそれもしないで次の八幡沼へと向かった。ガイドさんとしては遠方の山々よりも八幡平を代表する八幡沼に重きを置きたかったのかも知れない。

    この八幡沼の上にはベンチが配置され、休憩所になっていてガイドさんはこの沼を眺めながらここで昼食にしましょうと言われたが、あまりにも陽射しが強く暑かったので100mほど先に見える陵雲荘で食べられないかとみんなで嘆願、ガイドさんも承服して避難小屋になっている陵雲荘での食事となった。八幡平にはいくつかの沼があるが魚は一切生息していないという。水はきれいなのだが火山の石灰岩が溶け込んでいて魚は棲めないらしい。

1300 食後は八幡沼の南側に広がる高層湿原を歩き、木道の左右にはまだコバイケイソウ、ワタスゲが見られた。点在する池塘にはミツワガシワやイワイチョウの葉が夏の終わりを告げていた。

    源太分れで我々はガイドさんに挨拶して、ガイドさんのグループから離れ、源太森に向かった。こちらに来るのは我々だけで誰もいない。これからがトレッキングだと気合をいれ、門馬さん、鈴木さんはさっそくストックを取り出して歩き出した。昨日の岩木山ではストックは登りも下りも大いに役立った。私も取り出そうとしていたらすぐに源太森に着いてしまった。

    ここには展望台はないが秋田県、岩手県の山々が良く見える。山表示板もあり、岩木山、鳥海山、秋田駒ケ岳、八甲田山、岩手山などがはっきりと確認できた。八幡平頂上展望台ではゆっくりできなかった分を存分に遠望を楽しんだ。

1500 源太森から源太分れに戻り、八幡沼を一周する形で1440に頂上BSに戻ってきた。ここでアイスクリームを販売したら売れるだろうにと思いながら1520の盛岡行バスまでの時間をレストハウスで時間をつぶした。

1700 帰りのバスが盛岡に入り高速道路を出てすぐに交通事故の渋滞に巻き込まれ、盛岡駅到着時間が15分遅れた。JR盛岡発1750 に対しバスの到着が1725 ロッカーから荷物を取出し、それをザックに詰めなおす時間もなく、あわてて帰りの飲み物と駅弁を買い込んで「はやぶさ32号に」乗り、東北地方を後にした。

(最後に)今回の山行では残念にも久家さんが参加できませんでしたが久家さんの計画されたスケジュールで無事に下山することができました。ひとえに感謝です。2年前の秋田駒ケ岳、昨年の乗鞍岳、今年の岩木山と天候不順が続きましたが来年こそはと期待いたしましょう。                             (山口 記)