| 148 | 2016.08.08~09 | 秋田駒ヶ岳(1637m) | 門馬(L)、鈴木、山口 |
| 台風5号の到来と出発直前の久家リーダーの不参加というアクシデントの下の波乱の旅立ちだが、初日の小岩井農場(盛岡)は天気も良く、岩手山がよく見える広大な農場で農場名の由来が印象的であった。二日目の駒ケ岳は雨模様であったが高山植物の宝庫という印象の残る山行であった。 | |||

期日:8月8日(月)
天候:晴
コース:東京8:40==大宮9:06==盛岡10:59-駅ビル地下1階「やぶや」-盛岡12:05=(タクシー)=小岩井農場・まきば園12:35~13:00-バスツアー小岩井農場めぐり-まきば園14:10~14:40=(バス)=盛岡15:10~15:35==田沢湖16:07~16:35=(バス)=高原温泉17:07-民宿「はるかぜ」到着17:15
概要:
東北新幹線「はやぶさ」に乗って岩手、秋田めぐりに旅立つ気持ちはまるで小学生気分。初めてのジパング倶楽部活用の旅に老いたる自分を思い現実に戻る。9時ごろ大宮駅で鈴木さんに会う。そこで初めて久家リーダーが行けなくなったことを聞かされビックリ、浮かれた気分もすぐに消えた。「はやぶさ」に乗り込むや東京駅から乗ってきた門馬さんと3人で今回の久家さんのいない秋田駒ヶ岳山山行をどうするか空いていた座席に集まって話し合う。結論は簡単だった。久家さんの立てた計画に沿って実行するのみ、天気次第で翌日の見直しをはかるとし、門馬さんをリーダーに役割を分担した。
2時間足らずで盛岡に到着、あの佐々木喬さんの故郷を3人は神聖な気分で降り立った。計画に沿い、まずはロッカー探し。3人のザックが入る大き目なロッカーに荷物を預け、楽な姿で昼食のわんこそば屋に向かったのだがあとで飛んだ災難に遭うとは思いもしなかった。
わんこそば屋は数々あれど時間の関係から駅ビル地下1階の「やぶや」に入る。そこでのわんこそばメニューは次の通り。
➀おためしコース(わんこ10杯 1,500円 追加10杯ごとに500円加算)
②食べ放題コース(姐さん付き 食べ放題 3,000円)
門馬さんから40杯が分岐点、40杯以上食べるなら② それ未満なら➀の解説あり、鈴木さんは即座に➀ 私もゆっくり味わいたいからと同じく➀を選択、結局3人はそろって➀を注文した。結果は一人平均30杯で2,500円の支払いとなりました。ついたてを挟んだ隣の席からはわんこを注ぐお姐さんの「ハイハイ ドンドン」とか「ジャンジャン」という掛け声が聞こえてきて見ると60杯を食べきったオジサン二人は汗だくでした。
腹ごしらえを済ませタクシー乗り場へ3人は小岩井牧場・まきば園へと向かう。タクシー代5,400円。(一人1,800円)。タクシーの運転手から聞いた話。「わんこそばの起こりは貧乏人の家族の食料分配ですよ、地元のひとで食べる人はいませんね。」納得するが観光案内を見るとお殿様への食事法から始まったとか茹で上がりのそばを美味しく皆にたべてもらうためとかと書かれている。正解は佐々木喬さんに聞いてみたい。
12:35に小岩井牧場・まきば園到着。予約している13時発のバスツアー小岩井農場めぐりに余裕をもって入場、入園料800円、バスツアー代1,000円を支払う。1時間10分のツアーガイドで印象に残った話は下記の通り。
➀小岩井農場とは創設者小野義信(日本鉄道副社長)、岩崎弥之助(三菱社長)、井上勝(鉄道庁長官)の頭文字をとって1891年(明治24年)に開設された。
②敷地は盛岡市の西北12km岩手山南麓に位置し総面積3,000㌶(900万坪)、これはJR山手線内側の面積の半分に相当する。
③120年の歴史のなかには不毛の原野からたゆまぬ努力の中で緑豊かな大地へと変革させた変遷がある。そのいくつかの建物が国登録有形文化財として保存されている。農場本部事務所、四階倉庫、天然冷蔵庫、上丸牛舎、法正林 etc
④現在では酪農事業を主体として山林事業、環境緑化事業を行っている。環境保全の徹底をはかり、畜産バイオマス発電をはじめとして循環型の事業を展開している。
帰りはバスで盛岡に戻る。バス発車の14:40まで時間があるので農場生産の濃厚なソフトクリームを食べる。今日の猛暑には答えてくれたが私にはちょっと甘すぎた。近くに岩手山(2038m)がくっきりりと見えた。
『ふるさとの山に向かいて云うことなし ふるさとの山はありがたきかな』
石川啄木の思いを汲んで農場をあとにした。
15:10バス盛岡着。ここまでは久家さんの計画通り、一安心してロッカーに預けた荷物を取りに行くとここで驚くべき事実を知らされる。ロッカーが開かない。ここのロッカーは施錠後に受け取ったレシートを画面上にかざして開けるのだ。しかしそのレシートはさっきソフトクリームを買ったときのレシートと一緒にゴミ箱に消えていた。田沢湖行列車は15:35発、久しぶりに焦った。駅員に相談しても冷たく、ロッカー会社に連絡して発車すれすれに事なきを得た。レシートが重要な手段とは今の先端なのだろうか、レシートをすぐに捨てる習性の小生には今後要注意であると戒めた。
田沢湖駅16:07着。変な偶然性に気付いた。ここから乗る高原温泉行バスの発車がまた16:35で宿泊地の高原温泉到着が17:07なのだ。ついでだがもう一つ偶然が重なる。この間のバス代が620円。翌日の駒ヶ岳8合目までのバス代がこれまた620円となる。
途中お店で聞きながら民宿「はるかぜ」に到着。愛想の良い女将が迎えてくれた。鈴木さんの書いた宿帳を見て川越は私の出身地の隣町です、と言いさらに親しさを増してくれた。部屋に通され、とにかく暑いのでエアコンはどこと聞くなり、「この辺じゃエアコンは使っていません、こんなに暑い日はめったにありません」といなされてしまった。客は我々3人の他に工事関係の長期滞在者4人がいた。混まないうちにと温泉風呂に急ぐ。バスから降りると一帯に硫黄の香りがしたが風呂は源泉垂れ流し、湯船は白濁状態で満開の湯花が歓迎してくれた。ホテルでは味わえないさびれさがあり、あちこちに「汚れは不掃除ではなく源泉によるものです」と書かれているのが可笑しかった。田沢湖駅内キヨスクで翌日の昼食を買込んだが女将がおむすび位なら作るよと言ってくれたのでお願いすることにした。夕食は秋田名物みそたんぽや山菜料理、地元のそばを美味しくいただいた。夜はまだ暑かったのでそのまま窓を開けたまま眠りについた。
(記 山口 )
期日:8月9日(火)
天候:曇
コース:民宿はるかぜ7:30--アルパこまくさ7:42==駒ヶ岳八合目8:07~8:30--片倉岳展望台9:16--阿弥陀池西端分岐9:52--男女岳10:16~10:21--阿弥陀小屋10:30~10:42--横岳10:56~11:20--焼森11:30--駒ヶ岳八合目12:05~12:55==アルパこまくさ13:20~13:49==田沢湖駅14:23~16:08 こまち26号で帰路へ
概要:
朝5時起床。空は黒っぽい雲がところどころ覆っている。田沢湖方面は午後3時から雨が降る予報のようだ。午前6時30分朝食。お弁当は作らないと言っていたが、おにぎりならと昼食用のお弁当(大きなおにぎり2個400円)を用意してくれた。
民宿はるかぜは、先代の持ち主が高齢になったため譲り受けたそうで、かなり古い建物で設備も古かったが、白濁の温泉と人の好いおかみさん(川越の隣町ふじみ野市の出身)に温もりを感じた。
始発に乗車したほうがいいと勧められ、民宿から徒歩5分ほどのアルパこまくさバス停まで歩いた。バス停には女性二人だけで拍子抜けした。人気のお花畑も一段落し、この天候では登山者も多くはなさそうだ。バスに乗り込み、昨日見た田沢湖も車中からは全く見えない。くねくねとバスに揺られて駒ヶ岳八合目に到着した。八合目もガスが立ち込めて展望がない。今日はただ歩くだけになりそうだ。
登山届を出し、最初の目的地、片倉岳展望台を目指す。樹木や植物が豊富で湿った木や草が体に絡みついてくる。上衣に雨具を着て良かった。最初の高山植物はアザミの花、紫の色が綺麗だった。数メートル先はぼんやりしているが、白、黄、青の花があちらこちらに。チングルマ、ハクサンシャクナゲかなと言いながら歩いた。写真を撮りながら進むとボヤーッと人影が見えた。案内標識をみたら片倉岳展望台だった。ここが展望台? 晴れていたら見事な景色を眺められたが残念。
直ぐに次の阿弥陀池西端分岐に向かった。間もなく木道になり分岐に到着した。男岳の方角を示す標識の前で、ここまでの歩行時間のかかりすぎと展望も期待できないので、男岳は断念することにした。近くには阿弥陀池があるはずだがよく見えない。深いガスで境がわからない。かすかな水面の動きで阿弥陀池と確認できたが、大きさは分からなかった。周りは人の気配もなく幽玄の世界のようだ。
そして、秋田駒ヶ岳の最高峰男女岳を目指した。歩き易い整備された登山道、階段を一気に登りきり男女岳山頂に到着した。ここも展望はなく、後ろから一人男性が登ってきたが、直ぐに下山していった。私達も登頂の記念写真を撮り、ぐるりと周りを見渡しただけで下山した。
下ってすぐの阿弥陀池避難小屋でトイレ休憩をした。毎日、阿弥陀小屋までトイレ掃除に来る女性に出会った。綺麗な水洗トイレだった。小屋横の木道から、次の横岳に向かった。一瞬、明るくなった気もしたが、天気は相変わらずだ。横岳山頂に2,3人いたが直ぐ立ち去った。山頂にはベンチもあり、ここで昼食にした。コンビニの2倍ほどの大きなおにぎりの、お米の一粒一粒の旨さが舌に伝わりとても美味かった。
昼食後、焼森に向かった。途中の尾根で強風が吹きまくり、風に阻まれて進むのが困難だった。体を前傾に保ちながらも、やっと焼森山頂に着いた。広い山頂だ。私の帽子が風に飛ばされたが、走ってストックで押さえて事なきを得た。案内によるとこの辺りはこまくさの群生地らしい。ケルンの前で写真を撮った。後はなだらかな尾根を下り、出発地点の駒ヶ岳八合目を目指し下山した。
男岳を省いたので12時55分発のバスに間に合った。アルパこまくさの終点まで行き乗換え。次の田沢湖駅行は13時49分、田沢湖駅には14時20分頃に着いた。15時台の新幹線に変更したいと思ったが満席。事前に指定席を購入していた16時08分のこまち26号で帰ることになった。駅前の食堂で、生ビールと稲庭うどんを食べて時間を潰した。
今回は台風5号が近づき、決行か、中止か、久家さんは判断に随分と悩まれたようだが、
現地の天候は良くなかったが、台風の影響はあまり感じなかった。
初めて秋田駒ヶ岳に来られたことに感謝しつつも、その魅力を味わえなかったのは残念だった。次回チャンスがあったら、男岳やムーミン谷にも行ってみたいと思った。
(記 鈴木)

























