山行報告

 

期日:8月6日()〜7日() 

天候:両日共晴

コース

6日:茅野駅908==桜平1002−−夏沢鉱泉1045−−オーレン小屋1140

1232−−夏沢峠1255−−硫黄岳135614:05−−夏沢峠1500−−オーレン小屋1524(オーレン小屋泊)

(記 鈴木)

  7日:オーレン小屋640−−箕冠山715720−−根石山735740−−東天狗岳815820−−西天狗岳840845−−東天狗岳905910−−中山峠10351040−−黒百合平10451130−−唐沢鉱泉分岐1235−−渋の湯14001500

(記 山口)

概要

6日

スーパーあずさ1号は定刻通り茅野駅に到着し、オーレン小屋迎えの車に乗り桜平ゲートに向かった。途中山小屋の荷物を取りに立ち寄る。車の窓は全開、スピードはぐいぐい、体を左右に揺らしながら山道ならではの乗り心地を楽しんだ。

今回の山行は人数が減って山口、木村、鈴木の3人となり、経験豊富な木村さんにリーダーになっていただいた。

連日の猛暑続きで体も消耗していたが、ここ八ヶ岳は爽やかな冷気で別天地。体もピンとしてきた。久しぶりの山小屋泊にわくわくし重いザックも気にならない。

夏沢鉱泉を経て、昼前にはオーレン小屋に到着した。

宿泊手続きと明日の昼食を注文して、部屋に案内された。2階の個室で3人は余裕。掃除も行き届いて綺麗だ。(宿泊代9,000円+翌日の昼食おにぎり300円、またはパン800円)

昼食後、時間の余裕もあり硫黄岳に登ることにした。

最小限の荷物でオーレン小屋を出発した。健脚二人のスピードには気にせずマイペースで進む。夏沢峠あたりはガスが立ち込めていた。山小屋情報ではここ毎日雷雨が発生していると言う。4時頃までに戻れば心配ないらしい。途中硫黄の臭いがしてきて山頂が近いようだ。1時間半弱で硫黄岳山頂に到着した。ガスがかかっていたが、赤岳や阿弥陀岳、横岳も見えた。硫黄岳の凄さは、山頂の南北両側に断崖絶壁の爆発火口跡が谷底深くあることだ。自然の怖さが想像できた。

山頂で写真を撮り下山、午後3時半前にはオーレン小屋に戻った。

夕食は5時半からで、その前の空いている時間にオーレン小屋自慢のお風呂に入った。山小屋でお風呂とは贅沢だ。しかも湯もきれいで誰もいない。ゆっくり風呂に浸かることができた。最高の幸せの時間だった。

夕食はオーレン小屋名物料理の桜鍋で馬肉のすき焼きだ。馬肉とは珍しい食材だったが、癖もなく美味しかった。平日のため食堂は混雑もなく、子供をつれた家族や高齢な人が多かった。北アルプスとは違った雰囲気だ。

夕食中に雨が降り出したが、雷鳴はほとんどしなかった。夜11時頃は満天の星だったと山口さんが言っていたので、長い時間は降らなかったようだ。

消灯は9時。しばらく談笑し、明日に備えて就寝した。

(記 鈴木)

7

オーレン小屋の印象は良い。部屋・廊下がきれいでスリッパ不使用。風呂もトイレも気持ちが良い。夕食は信州名物桜肉の鍋物に天ぷら、美味かった。布団・毛布がふっくらとして旅館並み。夜中に見た降ってきそうな満天無数の星の輝きが印象に残る。欲を言えば部屋にハンガーかロープが欲しかった。こうして二日目が始まった。

 5時起床、6時朝食、7時出発と前日予定を立てたが3人の体調もよく食事、出発時間も30分早めることができた。今日の最大目標は渋の湯バス停からの最終バス(15時)に乗ること、できれば渋の湯につかること、そのためにも早めの行動が要求された。

 6:30の出発時、同宿の30人ほどの高齢者パーティと一緒になり、小屋の前で準備体操を始めたので合流させてもらい、終わるとパーティはコース別に3班に分かれて出発した。

 我々は後から出たが途中で追い越し、そのまま進んだ。昨夕の雨で道も草木も湿っていて最近雨のない東京人には気持ちが良かった。箕冠山に着くころから朝日がまぶしくサングラスをかける。これから登る根石岳、天狗岳がはっきりと目の前に見えてくる。稜線、山肌までもが下からよくわかる。根石岳に登る山道の左右に青いロープが張られているがその理由がすぐに解った。ロープの内側は岩と砂礫で、至るところにコマクサのピンクの花が咲きそろっている。踏まれないように保護されているのだ。コマクサは時期的には盛りが過ぎているのか馬の顔形がちょっと貧弱に見えた。

 根石岳からは東西の天狗岳が弧を描きレインボウブリッジのように見える。東天狗岳に着くと10人ほどのハイカーがいて食事をしているグループもいた。お願いして写真を撮ってもらう。今来た道を振り返ると根石岳の後ろに昨日登った硫黄岳、その後ろに赤岳、横に阿弥陀岳が望めた。残念ながらアルプス連峰、奥秩父は見えなかった。ザックを置いてすぐに西天狗岳を目指した。西天狗岳に着いて不思議な錯覚におちいる。東西の天狗岳の標高は東が2,640m、西が2,646mで西のほうが6m高いのに東の方がとても高く見える。改めて東に戻って西天狗岳を見るとほぼ同じ高さに見えるのに。

 朝9時を過ぎると東天狗岳頂上には人も増えてきた。先生に引率された高校生一団から若さと元気をもらいながら中山峠へと向かった。あとは下るのみと安心したのがいけなかった。このコースは岩場の連続でかつ昨夕の雨で岩肌が濡れて滑りやすく注意を要した。私は二度も岩に滑って転倒してしまった。用心に用心を重ねながら降りてきた。私の体験した山行の中で最も難所のように思え、緊張感をともなった。

 黒百合平で昼食、オーレン小屋で作ってもらった弁当を食べる。弁当は2種類ありおむすび2コ300円、パンセット(含むチーズ、固形食等)800円であったが3人の内二人がパンセット、一人がおむすびで腹ごしらえをした。ゴールの渋の湯バス停には14時に到着。この場所は5年前の北八ヶ岳スノーシューの出発点、高見石小屋までの雪道を2時間歩いたのが懐かしい。予定より30分遅れの到着だったがバス停にザックを並べて入浴する。浴場には熱い浴槽、冷たい浴槽とあり、どちらも硫黄の香りがした。聞くと冷たいのが源泉でそれを沸かして温泉にしているとのこと、交互に入って二日間の疲れを癒した。

 今回の山行で何組かの親子組、孫と祖父母組のグループが目に付いた。木村、鈴木、山口の共通意識は「いつか孫と一緒に山に行きたいね。」であった。

                                (記 山口)

143 2015年8月6,7日 硫黄岳(2760m)・天狗岳(2646m) 木村(L),鈴木、山口
猛暑を放れ、1泊2日で硫黄岳・天狗岳を巡った。硫黄岳での壮大な爆発火口跡、西天狗岳からの硫黄岳・横岳・赤岳・阿弥陀岳の展望、砂礫帯に生息するコマクサの花が印象的でした。

八ヶ岳で出会った花々