140 2015.3.12〜13 玉原高原スノーシュー 久家、鈴木、山口、木村(L)
広大なブナ林を抱える玉原高原で1泊2日でスノーシューを楽しむ。1日目は南東に武尊山展望エリアまで進み、2日目は北西にブナ平まで進みペンションに戻るコースを散策した。

山行報告 (玉原高原スノーシュートレッキング)

  1.天候:快晴

. 1日目コース:

  沼田駅1016(バス)=迦葉山バス停11:001102(送迎車)=ペンション11301300−(ペンションビレッジの南側から鹿俣山周回コース付近を歩き、途中で折り返す)− ペンション1535           

3.概要

 沼田駅前1016のバスにゆっくり座っていこうと先発組(木村、山口)は沼田着913で入り、飛込み組(久家、鈴木)は1011着と分かれて行動した。その結果はバスに乗り込んだのは我々4人だけで終点までの45分間貸切状態、信号停止中の運転手さんに正面に見える山の名前(戸神山、三峰山)を質問する余裕すらあった。                           

   迦葉山バス停に予定通りに到着するとペンション“つつみ・すくえあ”のオーナー堤さんも到着、荷物を乗せ換え、いざ宿へ。堤さんは顔形、話し方、振る舞いが南こうせつ似でお話が好きな人だ。木村リーダーから明日の帰りはバスの便が悪いのでタクシー料金で沼田まで送ってもらえないかとお願いしたが午後からは予定有りでだめだった。玉原高原は標高1,200m前後でバス停からの道路の左右には積雪が2m以上も積もっていた。

ペンションにて昼食 昼食後宿泊の部屋に入る。

   1300気温は4℃。着替えて2年ぶりのスノーシューを靴に付ける。板に左右の印があるのであとは紐を強く締めて固定する。ガイドはオーナーの堤さん、歩き始めてから「靴のつま先はスノーシューのもう少し前に出したほうが爪の雪への食い込みが良いですよ。でも今日はもうこのままで行きましょう。」もっと早く言ってよ南さんと思ったがおもしろい話しに魅き込まれて履きかえる間もなかった。

   堤さんは2時間半のトレッキングの間に興味のあるある話をたくさん聞かせてくれた。自然の風景は写真にまかせて記憶に残った話をまとめておこう。

@   玉原高原(湿原)は上州武尊山の山麓に広がる日本海型ブナ林に囲まれ、この地域は国有保安林(水源涵養保安林)になっている。1本のブナの木から平均して8tの水が取れ、これは10(アール)の田んぼの必要水量にあたる。

A   大木を利用して自然界の生活が行われている。イ、寄生木 ロ、鳥の巣 ハ、鳥のえさ取り ニ、熊の座(熊棚)…熊は冬篭りはするが冬眠はしない。

B   ブナの木は長寿(200400年)、樹齢は木の太さ(直径)3倍が目安だ。直径100cm×3=300年の巨木があちこちに見えた。 

C   雪のシーズンは124月、シーズンの初めでは歩くと足が深く潜ってしまうが2月後半からは雪下が硬く凍っていて潜ることは滅多にない。トレッキングは今頃が良い。また5月には新緑と残雪のコントラストがすばらしい。

D   雪のない時にはクマザサが密集していて指定路しか歩けない。スノーシューの楽しみはどこへでも入っていけること。だからコンパスと地図さえあればショートカットでの近道もできる。

E   今は雪のおかげで2m以上高い位置を歩いている。ふだん見えない木々の特徴が手にとるようにわかる。ex木の肌、鳥の餌場

F   雪上には動物の足跡、木々には鳥たちがつついた穴の形跡がたくさんある。隣のスキー場の音楽が否応となく飛び込んでくる。もう少し静かだったら小動物も鳥たちももっとやって来てくれるだろう。

ペンションは26年前に東急リゾートがスキー場オープンと同時にオーナー募集、当時東京でサラリーマンをしていた堤さん、見学会に参加して高原の環境にひとめぼれしてしまったそうだ。15軒から始まったペンションビレッジも今は12軒で頑張っているという。部屋も風呂もリビングも気持ち良かった。2階にはトイレがないと皆で探したのがおかしい。各部屋に設置されていたのだ。一番は食事がおいしかったこと、奥さんの手料理で夜も朝も昼の弁当も気持ちを幸せにさせてくれた。

   そんな中で起きた夕食後のハプニング。メンバーの一人が体調不良になり安全をみて救急車で沼田まで運ばれた。しかし大事なく検査入院して翌日一緒に帰って来れたことは不幸中の幸いであった。 

                 (1日目記録 山口)



1.      期 日: 3月13日(金)スノーシュートレッキング2日目

2.      天 候: 晴れ

3.      コース: ペンション出発910−レストハウス−堰堤−はりぎり−ブナ平入口−ブナ平((昼食11301200)−往路を戻りペンション帰着1248

4.      概 要: 起床6時30分。カーテンを開けて空を仰ぐ。今日も晴れてくれてありがとう。7時30分朝食、ダイニングテーブルには、大きなデコポンがどんと置かれ目立つ。三角の透明なグラスにマンゴーヨーグルトジュースが注がれ、ほどほどの甘さで爽やかだ。朝食も美味しかった。たった1晩でも ペンション “ つつみ・すくえあ”が26年間続いているのも頷ける。お客さんが描かれた絵が沢山飾ってあるのも印象的だった。

今日のスノーシュートレッキングは、約4時間のコースでブナ平を目指す。スノーシューをしっかり履きゲレンデに向かった。スキー客が少ない早朝のゲレンデを横切り、レストハウスの脇から入る。

純白な雪に心も洗われ、童心に戻った気持ちになった。

堰堤までは下りとなるがストッパーが付いているので歩きやすい。2メートル40センチの上を歩いているようには思えない。堰を通過すると尾根に向かい登りとなり少し汗をかいた。雪の感触を楽しみながら進むとブナ平入口に到着。あたり一面のブナ林に圧倒される。幹の太さや大きく広げた枝、抜ける空、木肌の美しさは、藻や菌などによるもので層理共生とのこと。 

ただ、ブナにも不運の時代があり、昭和の頃、建築の材料にもならないとして伐採されたこともあったようだ。

今は保水力、空気の浄化、酸性雨の浄化等、優れた木として見直され、積極的に植林が行われている。

堤さんの説明は専門的でとても勉強になったが、記録係りの私は書き損ねの漏れが多かった。

11時半になりブナ平で昼食、カツサンドが旨かった。12時、往路と同じコースで戻ることになった。12時48分ペンションに帰着した。

帰り支度をして、1時半、ペンションの車で迦葉山入口バス停まで送ってもらった。暖かいおもてなしに感謝し、来年は孫を連れて再訪したい。迦葉山からは2時に予約していたタクシーで沼田駅に向かい、途中病院に立ち寄り合流。予定より早く沼田駅に到着したので1時間前の電車に乗ることができ帰路についた。 

今回のスノーシューで、ブナが環境を守る優れものであり、後世に残すために植林は大事な事業だと思った。

(記 鈴木)